⑤座りすぎ防止対策に効果はあるのか?

座りすぎ防止対策に効果はあるのか?

ある企業では、座りすぎ防止のために、座っても立っても仕事ができるスタンディングデスクが導入されました。すると、体調面の改善に加え社員の働き方にも影響を与えていることが分かりました。社員の声として、「(立つのと座るのは)半分半分くらい」、「カラダがごわごわになることが減った」、「腰痛が楽になったかもしれない」、「スピード感がアップしたイメージ」、「コミュニケーションが増えた。(立ち話の)場面が非常に増えてきた」、「あちらこちらで社員同士が立ち話をする光景が見られるようになり、職場の風通しがよくなった」などが挙げられました。長く座って働くことが当たり前だったこれまでの日本の職場。座りすぎのリスクを減らす取り組みは、オフィスの風景を変えていくことにもつながっていくかもしれません。

資料提供:岡浩一朗『「座りすぎ」が寿命を縮める』

 

 

①座りすぎにはどのような健康リスクがあるのか?

②座りすぎが健康に悪影響を及ぼすメカニズム

③知らず知らずに座り続けている働き盛り世代

④日頃の生活の中でできる座りすぎ防止対策

【プロフィール】

◆岡 浩一朗(おか こういちろう)

早稲田大学スポーツ科学学術院、副学術院長兼スポーツ科学研究科長

1999年に早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程を修了、博士(人間科学)の学位を取得。早稲田大学人間科学部助手、日本学術振興会特別研究員(PD)、東京都老人総合研究所(現東京都健康長寿医療センター研究所)介護予防緊急対策室主任を経て、2006年4月、早稲田大学スポーツ科学学術院准教授に着任。2012年4月より現職。専門は、健康行動科学、行動疫学。岡浩一朗オフィシャルWebサイト。ワセダオンライン「『座り過ぎ』が健康寿命を縮める」。