④日頃の生活の中でできる座りすぎ防止対策

近年、生活環境や仕事環境の機械化と自動化は益々加速し、私たちの身体活動は著しく省力化しました。日常生活を振り返ってみましょう。どのように洗濯や掃除をしていますか?立ち上がることなくリモコンでテレビや照明の操作もできます。機器に声を掛けるだけで、照明や音楽、宅配の手配までできるようになり、もはや「指」さえも使わなくて済むようになりました。技術の進歩とともに、私達は生活スタイルにも気を配らなくては、人間本来の身体活動を維持することが難しい時代が来たということでしょう。また、オフィスの雰囲気として、じっと座っていることが評価される環境もぬぐえないかもしれません。どのように座りすぎからカラダを守れるでしょうか。少し意識して座りすぎを減らす必要がありそうです。

 

 

①座りすぎにはどのような健康リスクがあるのか?

②座りすぎが健康に悪影響を及ぼすメカニズム

③知らず知らずに座り続けている働き盛り世代

⑤~座りすぎ防止対策に効果はあるのか?~

【プロフィール】

◆岡 浩一朗(おか こういちろう)

早稲田大学スポーツ科学学術院、副学術院長兼スポーツ科学研究科長

1999年に早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程を修了、博士(人間科学)の学位を取得。早稲田大学人間科学部助手、日本学術振興会特別研究員(PD)、東京都老人総合研究所(現東京都健康長寿医療センター研究所)介護予防緊急対策室主任を経て、2006年4月、早稲田大学スポーツ科学学術院准教授に着任。2012年4月より現職。専門は、健康行動科学、行動疫学。岡浩一朗オフィシャルWebサイト。ワセダオンライン「『座り過ぎ』が健康寿命を縮める」。